VIDEOオンデマンド教材
医療人類学入門① 相対主義的視点から「重ね描き」の実践へ
名古屋大学医療人類学への誘い
講師
梅村絢美(名古屋大学大学院医学系研究科)
概要
医療人類学のエッセンスについてシリーズでご紹介します。医学の教科書に書かれた症例と、あなた自身が患うという経験は、どのような共通性と違いがあるでしょうか。本動画では、医療人類学特有の「ものの見方」について、その研究手法である「顔」のあるフィールドワークと、それによって培われた相対化という視点から検討します。そして「あなた」にとっての現実を、「顔」のある医師が医学書にある症例と重ね描きする視点についても考えます。これを通じて、AI時代に求められる医師像について、ともに考えていきましょう。
医療人類学入門② 複数のアドヒアランス、その先へ
名古屋大学医療人類学への誘い
講師
梅村絢美(名古屋大学大学院医学系研究科)
概要
あなたの身近な人が、あなたからみて危険そうな治療法を選択しようとしているとき、「その人の選択だから」と冷静に距離をとり静観することはできますか?あるいは、無理矢理にでも辞めさせますか?この動画では、患者に自由な選択を委ねることの可能性と限界、そして医療者として、どのようなアプローチができるか考えます。動画後半で提示する希望のロジックは、ひとつの提案に過ぎません。あなたならどうするか、ぜひ、具体的な人や状況を思い浮かべながら考えてみてください。
医療人類学入門➂ howとwhy
名古屋大学医療人類学への誘い
講師
梅村絢美(名古屋大学大学院医学系研究科)
概要
病気の当事者は、病気に関する"客観的"な医学的説明だけでなく、「自分にとっての意味」を追求したくなることがあります。「なぜ、他でもない自分が、他でもないこの病気に?」という問いに対し、偶然という回答は、当事者を納得させないことがあるのです。本動画では、HowとWhyという病気をめぐる二つの異なる説明スタイルを比較検討しながら、「自分にとっての物語」を編み出す実践について考えます。あなたが今この時代に生まれ生きているという偶然を引き受け、あなたにとっての必然とする物語に編み直していくこと、それを他者と共有することでどんな物語が編み直されうるか、考えてみましょう。
医療人類学入門➃ 臨床実習とフィールドワーク
名古屋大学医療人類学への誘い
講師
梅村絢美(名古屋大学大学院医学系研究科)
概要
この動画では、臨床実習中の学生さん・これから臨床実習に臨もうという学生さんに向けて、人類学的な視点から臨床実習という経験を考えます。臨床実習では、皆さんは、座学で学んだ知識を実際にみることにとどまらず、それを見ようとするや否や、患者さんやご家族、医師やその他のスタッフから「見られる」ことを経験することとなるでしょう。本動画では、臨床実習を、医療人類学のフィールドワークになぞらえて検討することで、他者とのコミュニカティヴな実践として読み替えながら検討します。人類学のレンズをかけて病棟を歩くことで、臨床実習という今しかできない貴重な経験が、さらに豊かになることを願っています。